生成AIへの指示の出し方
生成AIを利用するときは、生成AIへ指示文を出して、膨大なデータを元にして文章を生成しています。
AIは人工知能でもあるため、人間とは異なり「定義の曖昧なもの」を理解することは苦手です。例えば人間の感情や未学習のデータ、抽象的なデータなどは苦手にしているテーマと言えるでしょう。生成AIを利用して最適な結果を引き出すためには、コンピュータが理解しやすい指示を出すようにしましょう。少しコツが必要ですが、結果的に望んだ結果を得やすくなります。
コンピュータが理解しやすい指示の1つに「マークダウン記法」があります。マークダウン記法とは具体的にはどのような方法なのでしょうか。
マークダウン記法とは?
マークダウン記法は、文章を書くときに特定の記号やルールを使って文字を飾る方法です。具体的には太文字や斜体、箇条書きなどを使用して文章を見やすくします。生成AIにとってはマークダウンを使うことで
- 見出しの場所
- 文章構成の理解しやすさ
- (マークダウンにより)文章の規則性や統一性
が生まれるメリットがあります。マークダウン記法により、ルールに即して文章が書かれているので、AIが文章を読み取りやすくなります。
例としてマークダウンで記載時はハッシュ記号(#)やハイフン(-)を記載し単語や文章を囲みます。
例として、お好み焼きの作り方を確認するときは下記のような形で指示文を記載します。
#依頼#
1人分のお好み焼きのつくり方を記載してください
#条件#
「#材料」「#調理器具」「#手順」で必要な内容を下記項目に従って記載してください。
#材料
#調理器具
#手順
すると、下記のように出力されました。
#材料
- キャベツ:適量
- 薄力粉:100g
- 卵:1個
- 水:150ml
- 豚バラ肉(薄切り):適量
- お好み焼きソース
- 青のり
- かつお節
- 高菜や紅しょうが(お好みで)
#調理器具
- フライパン
- ボウル
- おたま
- お玉
- お好み焼き用のへら
- 皿
#手順
- ボウルに薄力粉、卵、水を入れてよく混ぜる。
- キャベツを適量刻んで、ボウルに加え、さらに軽く混ぜる。
- フライパンに油をひき、火を中火にして生地を流し入れる。
- 生地の上に豚バラ肉をのせ、焼き色がつくまで待つ。
- へらを使ってお好み焼きを裏返し、裏もこんがり焼く。
- お好み焼きソースをかけ、青のり、かつお節、高菜や紅しょうがをトッピングして完成。
マークダウン記法で指示することによって、生成AIが理解しやすくなります。結果、出力する文章の精度が上がり、より望んだ結果が得やすくなります。
マークダウン記法を活用してコンテンツ生成を楽にしよう!
マークダウン記法を活用すると、コンテンツ生成で望んだ結果が得やすくなります。マークダウン記法を活用したプロンプトの文例集も関連ページで記載したデジタル庁のリンクや各企業、団体が公開している文例など参考サイトが多数あります。外部サイトの記載を真似て活用いただくと、より充実したコンテンツ生成が出来、コンテンツ作成の時間短縮や作業効率の向上に役立てられるかと思います。
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